シカゴ老舗

僕が初めて買ったインディ盤は,Folk Implosion の Take a Look Inside でした。バイトしてたレコ屋(私はマンガ本売り場担当)のチーフに,「今時の音楽を聴いてみたいので教えてください」と言って薦めてもらったもの。ガコーンと衝撃を受けた。渋谷系・レココレ系で来てた僕だったので,なんか,枠からはみ出した自由奔放な音楽にかなり衝撃を受けた。素人みたいやのにカッコイイ!なんだこりゃ。ピストルズ以来の衝撃!!(©大貫憲章)。目から鱗。折りしもロウファイ・ブーム。ロウファイってなんだ?って思いながらインディ盤にどんどんはまっていった。ステレオラブに,ペイヴメントに,ベックに,みんなロウファイだと思って聴いてた。若かったあの頃何も怖くなかった。
なんだこれなんだこれーってどんどん掘り下げていくのが楽しいときってのが,過去何度も波のように押し寄せたものです。マイブームですね。

まあ,そんなこんなで,インディ盤を聴くようになって,インディ・レーベルのことが気になるようになりました。初めてリアルタイムのインディ・レーベルでレーベルごと好きになって,今でもなお好きなのがドラッグ・シティ。
http://www.dragcity.com
ずっと追いかけ続けていたわけではないので,よく知らない部分も多いけど,最近では品番で"DC280"番台くらいまで来ていて,他にサブレーベルの品番系列もあるから,間違いなく300枚以上のカタログになっている。僕の手持ちアイテムを眺めてみると,品番の一番若いのはDC43で, Gastr Del Sol の Crookt Crackt or Fly でした。
音楽の種類からいうと,同列に語ることのできるはずの無い,いろんなアーティストがならんでいるのだけれども,全部ドラッグ・シティと言うくくりでなんとなく納得してしまえるところが面白い。ほんとにいいレーベルです。