宇宙表現

洋光台に来たのは、息子をつれて、はまぎん こども宇宙科学館に行くため。
http://www.ysc.go.jp/ysc/ysc.html
このこども宇宙科学館は、子供向けのいろんな楽しい展示やワークショップがあって、活発なんだけど、でも全体的に設備がちょびっと古くって、最先端とか広告代理店とかのニオイがしなくて、なんかのどかな感じ。

個人的には、放電管を使ったいろいろな展示が楽しかったな。社会人になったばかりの頃、プラズマパネルの研究でテスラコイルでビビビっとやってたのを思い出した。

息子に自然科学への興味が芽生えたらいいなあという、親の誘導。



で、この科学館の本命、メインイベント、プラネタリウム。1日に6回のプログラム上映があるみたいだけど、ちびっこ向けのプログラム「ドラえもん宇宙ふしぎ大探検」を息子と妻と3人で見た。
昔僕が子供の頃も、旭川の青少年科学館(まだあるのかな)に連れて行ってもらって、何度かプラネタリウムを見たけど、あの頃と全然違う、今日の映像体験にマジで興奮しました。
当時は天井ドームに星が映し出されて、せいぜいそれがゆっくり動いて時間の経過を示したり、星座の絵が重ね合わされたりぐらいだったけど、
今日見たのは、ドラえもんの映画仕立てになっていた。プラネタリウムなので視界全体を覆って映像が展開され、その映像がぐるぐる動いたりするので異様な臨場感。
地上のシーンではまるで魚眼レンズでのぞいたように強烈に湾曲した遠近法表現だったり、宇宙空間を高速移動するシーンでは、空間に散らばる星の位置関係が"何気なく"三次元的に表現されていて、子供の頃の、天井にへばりついた2次元的な表現とは大きな隔たり。まるで、ガンダムに乗ってアバオアクーでも目指しているような臨場感だった。
ほんとに視界全体を覆う映像がぐるぐる動くと、なんだか、されるがままの無力感というか征服されたような感覚があったりして、没入感高い。文字通り心臓がバクバク、興奮した。あれやばいよ。リュミエール的に幼児退行する。

うーん、すごかったなあ。何気なく、技術の進歩なんだろうなー。
たぶん最近の映画館と同様、液晶プロジェクタとかDLPが採用されているのかな、動画ぼやけなのかカラーブレイクなのか、そんな感じのノイズが気になったけれども、それはそれで眩惑感。

いや、映画館でメガネかける3D映画とか、3Dテレビとか、何とか産業にしようと頑張ってるけど、その位相ズレ系の不自然な3Dよりも、プラネタリウム形態での映像コンテンツがもっと普及すればいいのにと思いましたー。